Some Day ~夢に向かって~
12月もあっと言う間に中旬。私達にとって、最後の学校の定期テストも終わり、後は終業式を待つばかりの日々。
ちなみに試験の出来はまぁまぁだったかな?徹くんは中間よりはマシだったと笑っていた。
「徹くん。」
「うん?」
「放課後、図書室寄ってく?」
「ああ。ちょっと教えて欲しいとこ、あるんだ。付き合ってくれるか?」
「じゃ、予備校の自習室の方がいいんじゃない?」
「そっか。じゃ、そうしよう。」
みんなに冷やかされて、恥ずかしくて仕方がなかった「徹くん」呼びにも、彼とタメ口で話すことにも、ようやく慣れて来た。
忘れられないファーストキスのあの日から、でも私達は勉強に勤しんで来た。
デートしたくないなんて言ったら、ウソになる。だけど、学校からの行き帰り、休み時間、予備校の登下校、どんなに一緒に居ても、話をしていても、冷やかされることはあっても、もう誰にも不思議に思われないし、邪魔もされない。今は、それだけで十分。
そして、私は今日も由夏とランチタイムを過ごしに、屋上に上がって来た。
「寒いね〜。」
「うん。」
だいぶ寒さが厳しくなって来て、正直ツラいけど、でも今日のランチタイムを止めるわけにはいかない。だって、こうやって2人でお昼を食べられるのは、これで最後になるはずだから。
今日が2学期最後の午後ありカリキュラム。そして3学期は始業式の後は、私達3年生は自由登校になって、もう学校で昼食を食べることもなくなる。
こうやって「これが最後」が1つずつやって来るんだね・・・。
「もうこれで悠と、ここでお昼食べることがないなんて、ちょっと実感湧かないな。」
「本当。雨の日かよっぽど寒い日じゃない限り、ずっとだったもんね。何回食べたか、わからないよ。」
「うん。だからさ、最後なんだから、久しぶりに3人で食べようよ。そんな所に立ってないでさ。」
突然、由夏が私の後ろに向かって、そんなことを言うから、私は驚いて振り向いた。
ちなみに試験の出来はまぁまぁだったかな?徹くんは中間よりはマシだったと笑っていた。
「徹くん。」
「うん?」
「放課後、図書室寄ってく?」
「ああ。ちょっと教えて欲しいとこ、あるんだ。付き合ってくれるか?」
「じゃ、予備校の自習室の方がいいんじゃない?」
「そっか。じゃ、そうしよう。」
みんなに冷やかされて、恥ずかしくて仕方がなかった「徹くん」呼びにも、彼とタメ口で話すことにも、ようやく慣れて来た。
忘れられないファーストキスのあの日から、でも私達は勉強に勤しんで来た。
デートしたくないなんて言ったら、ウソになる。だけど、学校からの行き帰り、休み時間、予備校の登下校、どんなに一緒に居ても、話をしていても、冷やかされることはあっても、もう誰にも不思議に思われないし、邪魔もされない。今は、それだけで十分。
そして、私は今日も由夏とランチタイムを過ごしに、屋上に上がって来た。
「寒いね〜。」
「うん。」
だいぶ寒さが厳しくなって来て、正直ツラいけど、でも今日のランチタイムを止めるわけにはいかない。だって、こうやって2人でお昼を食べられるのは、これで最後になるはずだから。
今日が2学期最後の午後ありカリキュラム。そして3学期は始業式の後は、私達3年生は自由登校になって、もう学校で昼食を食べることもなくなる。
こうやって「これが最後」が1つずつやって来るんだね・・・。
「もうこれで悠と、ここでお昼食べることがないなんて、ちょっと実感湧かないな。」
「本当。雨の日かよっぽど寒い日じゃない限り、ずっとだったもんね。何回食べたか、わからないよ。」
「うん。だからさ、最後なんだから、久しぶりに3人で食べようよ。そんな所に立ってないでさ。」
突然、由夏が私の後ろに向かって、そんなことを言うから、私は驚いて振り向いた。