Some Day ~夢に向かって~
今年のクリスマスイブが3連休の最終日であることに気が付いたのは、少し前のことだった。
彼氏が出来て、初めてのイブ。本当なら、素敵な思い出を作りたいけど、それは来年の楽しみにしておくしかない。
気が付けば、センタ-試験まで、もう1ヵ月ない。今は脇目も振らずに勉強、勉強、それあるのみだ。
そして、終業式。由夏や加奈とは、当分お別れ。健闘を誓いあって、教室を後にする。
その後、徹くんと一緒に自転車置き場に向かう。徹くんとは、この後も予備校で会えるけど、行き帰りの送り迎えはなしにした。徹くんは、予備校の帰りだけは心配だから送ると言ってくれたけど、今は1分1秒でも大事にして欲しいから。
「じゃ、また後で。」
「うん。」
私達は校門で、右と左に分かれた。
予備校は毎日あるわけではないし、あってもクラスが違うから、実はほとんど話せない。だから私達は1日15分だけ、電話で話すことにした。
15分なんて、あっと言う間だけど、このルールは心を鬼にして、守った。でもこの15分は、貴重なエネルギー源になった。
こうして迎えた大晦日の夜。私達は久し振りに予備校以外で会った。
「寒いね。」
「大丈夫か?」
「うん。」
久し振りに手をつないで、私達は歩く。時間は間もなく午前0時、新年は目の前。普通なら、外出なんて絶対にダメな時間帯だけど、今日だけは特別に許してもらった。
「うわっ、やっぱり並んでるな。」
「そうだね、みんな縁起かつぐんだね。」
目的地に着いた私達は、言葉を交わした。
彼氏が出来て、初めてのイブ。本当なら、素敵な思い出を作りたいけど、それは来年の楽しみにしておくしかない。
気が付けば、センタ-試験まで、もう1ヵ月ない。今は脇目も振らずに勉強、勉強、それあるのみだ。
そして、終業式。由夏や加奈とは、当分お別れ。健闘を誓いあって、教室を後にする。
その後、徹くんと一緒に自転車置き場に向かう。徹くんとは、この後も予備校で会えるけど、行き帰りの送り迎えはなしにした。徹くんは、予備校の帰りだけは心配だから送ると言ってくれたけど、今は1分1秒でも大事にして欲しいから。
「じゃ、また後で。」
「うん。」
私達は校門で、右と左に分かれた。
予備校は毎日あるわけではないし、あってもクラスが違うから、実はほとんど話せない。だから私達は1日15分だけ、電話で話すことにした。
15分なんて、あっと言う間だけど、このルールは心を鬼にして、守った。でもこの15分は、貴重なエネルギー源になった。
こうして迎えた大晦日の夜。私達は久し振りに予備校以外で会った。
「寒いね。」
「大丈夫か?」
「うん。」
久し振りに手をつないで、私達は歩く。時間は間もなく午前0時、新年は目の前。普通なら、外出なんて絶対にダメな時間帯だけど、今日だけは特別に許してもらった。
「うわっ、やっぱり並んでるな。」
「そうだね、みんな縁起かつぐんだね。」
目的地に着いた私達は、言葉を交わした。