Some Day ~夢に向かって~
振り返ると、そこに立っていたのは沖田くん。
「2人とも合格報告だね、おめでとう。」
私服姿の私達を見て、沖田くんは言ってくれる。
「ありがとう。そう言う沖田くんは制服ってことは、もう受験が終わって、学校に来てるってことだから、やっぱりおめでとうだね。」
「うん、ありがとう。」
私達は笑顔を交わす。
「そう言えば、白鳥さんは?」
「頑張ってるよ。徹くんの戦いは、まだまだこれからだから。」
やっぱりみんな、私に徹くんのこと、聞くんだなと思いながら、答える。
「ところで、沖田くんは本当に野球辞めちゃうの?」
由夏の問いに沖田くんは、複雑そうな表情になる。
「ああ。未練がないと言えば、嘘になるけどね。まぁせめて、白鳥さんの7割いや6割の才能があれば、とは思うけど、こればかりはどうしようもない。」
「・・・。」
「でもさ。こう見えても、僕は一昨年の甲子園決勝の勝ち投手なんだ。白鳥さんが降板したあとの明協のマウンドを兎にも角にも守り切った。あれは僕の野球選手としての最高の勲章であり、最高の思い出。僕はこれを胸に、野球と明協高校を卒業する。」
「沖田くん・・・。」
「僕の同期で、野球を続けるのは、塚原とキャプテンだった神の2人だけ。アイツらに自分の見果てぬ夢を託して、僕は新しい道を歩んで行くことにする。たぶん白鳥先輩も同じ気持ちなんじゃないかな?」
沖田くんはそう言うと、グラウンドのある方向を、見やった。
「2人とも合格報告だね、おめでとう。」
私服姿の私達を見て、沖田くんは言ってくれる。
「ありがとう。そう言う沖田くんは制服ってことは、もう受験が終わって、学校に来てるってことだから、やっぱりおめでとうだね。」
「うん、ありがとう。」
私達は笑顔を交わす。
「そう言えば、白鳥さんは?」
「頑張ってるよ。徹くんの戦いは、まだまだこれからだから。」
やっぱりみんな、私に徹くんのこと、聞くんだなと思いながら、答える。
「ところで、沖田くんは本当に野球辞めちゃうの?」
由夏の問いに沖田くんは、複雑そうな表情になる。
「ああ。未練がないと言えば、嘘になるけどね。まぁせめて、白鳥さんの7割いや6割の才能があれば、とは思うけど、こればかりはどうしようもない。」
「・・・。」
「でもさ。こう見えても、僕は一昨年の甲子園決勝の勝ち投手なんだ。白鳥さんが降板したあとの明協のマウンドを兎にも角にも守り切った。あれは僕の野球選手としての最高の勲章であり、最高の思い出。僕はこれを胸に、野球と明協高校を卒業する。」
「沖田くん・・・。」
「僕の同期で、野球を続けるのは、塚原とキャプテンだった神の2人だけ。アイツらに自分の見果てぬ夢を託して、僕は新しい道を歩んで行くことにする。たぶん白鳥先輩も同じ気持ちなんじゃないかな?」
沖田くんはそう言うと、グラウンドのある方向を、見やった。