Some Day ~夢に向かって~
徹くんとの遊園地デートの翌日、今度は由夏と加奈と3人で、映画を見に行った。
泣けるみたいだからと言う由夏の推薦で、決めた映画だったけど、確かに泣けた。だってよりによって、遠恋がテーマだったんだもん。切なくなって、大泣きしちゃった。
愛知県が静岡県を挟んて、私達の住んでる神奈川県の隣の隣の県であることくらいは知ってたよ。でもそれがどのくらいの距離なのかは全然わかってなかった。
徹くんの行こうとしている大学まで、私の家から新幹線を使って約4時間、旅費は10000円を超える。立派な遠恋だよ、これ。地理は苦手だったけど、自分の無知が悲しくもあり、恥ずかしくもあり・・・。
映画が終わって、甘いものを食べようとお店に入った私達だけど、私の様子がおかしいのは明らか。
「また、何かあったね?話してごらん。」
優しく問い掛けてくれる由夏。やっぱり友達ってありがたい。
私の話を聞いた2人の反応は、驚いてるの一言。
「そんなことがあるんだ。」
「野球が出来なくなっても、大学から誘いがかかるなんてね。やっぱり先輩は凄い人だね。」
ちょっと、今の問題はそこじゃないって。
「でも、悠。道は結局4つだよね。」
と言い出したのは加奈。
「とにかく遠恋を貫くか、諦めるか、先輩に名古屋に行くのを止めてもらうか、悠が一緒に名古屋に行くか。」
「うん・・・。」
「でも後ろの2つは現実的じゃないよね、学生である私達にとって。貫くか諦めるか、しかないじゃん。」
加奈は私から視線を逸らさない。
「だとすれば、答えは1つじゃない。もし悠がそうじゃない答えを出したとしたら、私は許さない。今度こそ、一生絶交だよ。」
言葉は厳しいけど、私を見つめる加奈の表情は優しい。私だって、徹くんとサヨナラしたいなんて思えないし、出来るはずもない。でも・・・。
「でも、人は変わるからね。」
とポツンと言ったのは由夏。
「離れてれば、人は変わる。心が変わるから、その人自身が変わってしまうのか、環境が人を変えてしまうのか、私にはよくわからないけど。悠と先輩にそれが当てはまらないといいけどね・・・。」
「由夏・・・。」
いつになく、しんみりした口調で、そんなことを言う由夏に、私達は言葉を失った。
泣けるみたいだからと言う由夏の推薦で、決めた映画だったけど、確かに泣けた。だってよりによって、遠恋がテーマだったんだもん。切なくなって、大泣きしちゃった。
愛知県が静岡県を挟んて、私達の住んでる神奈川県の隣の隣の県であることくらいは知ってたよ。でもそれがどのくらいの距離なのかは全然わかってなかった。
徹くんの行こうとしている大学まで、私の家から新幹線を使って約4時間、旅費は10000円を超える。立派な遠恋だよ、これ。地理は苦手だったけど、自分の無知が悲しくもあり、恥ずかしくもあり・・・。
映画が終わって、甘いものを食べようとお店に入った私達だけど、私の様子がおかしいのは明らか。
「また、何かあったね?話してごらん。」
優しく問い掛けてくれる由夏。やっぱり友達ってありがたい。
私の話を聞いた2人の反応は、驚いてるの一言。
「そんなことがあるんだ。」
「野球が出来なくなっても、大学から誘いがかかるなんてね。やっぱり先輩は凄い人だね。」
ちょっと、今の問題はそこじゃないって。
「でも、悠。道は結局4つだよね。」
と言い出したのは加奈。
「とにかく遠恋を貫くか、諦めるか、先輩に名古屋に行くのを止めてもらうか、悠が一緒に名古屋に行くか。」
「うん・・・。」
「でも後ろの2つは現実的じゃないよね、学生である私達にとって。貫くか諦めるか、しかないじゃん。」
加奈は私から視線を逸らさない。
「だとすれば、答えは1つじゃない。もし悠がそうじゃない答えを出したとしたら、私は許さない。今度こそ、一生絶交だよ。」
言葉は厳しいけど、私を見つめる加奈の表情は優しい。私だって、徹くんとサヨナラしたいなんて思えないし、出来るはずもない。でも・・・。
「でも、人は変わるからね。」
とポツンと言ったのは由夏。
「離れてれば、人は変わる。心が変わるから、その人自身が変わってしまうのか、環境が人を変えてしまうのか、私にはよくわからないけど。悠と先輩にそれが当てはまらないといいけどね・・・。」
「由夏・・・。」
いつになく、しんみりした口調で、そんなことを言う由夏に、私達は言葉を失った。