Some Day ~夢に向かって~
この日から先輩を巡る女子のさや当てがスタ-トした。
もちろん、全員が参戦したわけじゃないし、先輩が肩を痛めて、もう投げられないことがわかって、早々に撤退する子もいたけど、受験を半年後に控えてるにも関わらず、みんなやる気満々だった。
ところが、そのレ-スにいきなり、本命が現れた。その本命の名は水木悠、先輩の隣の席を占めるという幸運な位置にいた彼女は、その利を活かして、先輩に接近する・・・というか先輩の方から、接近を図った気配が感じられる。
焦りを感じた数人が、休み時間や放課後に先輩の周りにはべり、水木さんとの間を分断にかかる。その中の一員に恥ずかしながら、私も加わっていた。
私の参戦には、彼女達も驚いていたけど、敵の敵は味方の言葉もあり、まずは水木さんの独走を食い止める為に、共同戦線を組んだ。
先輩の女子の扱いはスマートだった。まとわり付いてくる私達を決して邪険にすることもなく、にこやかに接してくれた。ケー番やメルアドもこちらから頼めば、嫌な顔もせずに交換してくれる。
だけど、先輩の中では、キチンと線引きが出来ているようで、あるラインからは、私達の接近をやんわりとではあったけど、許すことはなかった。
例えば、放課後、一緒に帰ろうと誘っても、図書室で勉強するからと言って、応じてはくれなかった。そう言われてしまえば、私達には、どうにもならなかった。
その一方で、故意なのか、偶然なのか、予備校が一緒になった水木さんとは、いつも遠回りをしてまで、一緒に帰ってるらしい。
私達の劣勢は明らかだった。
面白くない私達の間では、水木さんの悪口が飛び交い、いかに水木さんの足を引っ張り、媚びを売って、先輩の関心を惹くかということばかりが、話題になるようになっていた。
そんな時、事件は起こった。
もちろん、全員が参戦したわけじゃないし、先輩が肩を痛めて、もう投げられないことがわかって、早々に撤退する子もいたけど、受験を半年後に控えてるにも関わらず、みんなやる気満々だった。
ところが、そのレ-スにいきなり、本命が現れた。その本命の名は水木悠、先輩の隣の席を占めるという幸運な位置にいた彼女は、その利を活かして、先輩に接近する・・・というか先輩の方から、接近を図った気配が感じられる。
焦りを感じた数人が、休み時間や放課後に先輩の周りにはべり、水木さんとの間を分断にかかる。その中の一員に恥ずかしながら、私も加わっていた。
私の参戦には、彼女達も驚いていたけど、敵の敵は味方の言葉もあり、まずは水木さんの独走を食い止める為に、共同戦線を組んだ。
先輩の女子の扱いはスマートだった。まとわり付いてくる私達を決して邪険にすることもなく、にこやかに接してくれた。ケー番やメルアドもこちらから頼めば、嫌な顔もせずに交換してくれる。
だけど、先輩の中では、キチンと線引きが出来ているようで、あるラインからは、私達の接近をやんわりとではあったけど、許すことはなかった。
例えば、放課後、一緒に帰ろうと誘っても、図書室で勉強するからと言って、応じてはくれなかった。そう言われてしまえば、私達には、どうにもならなかった。
その一方で、故意なのか、偶然なのか、予備校が一緒になった水木さんとは、いつも遠回りをしてまで、一緒に帰ってるらしい。
私達の劣勢は明らかだった。
面白くない私達の間では、水木さんの悪口が飛び交い、いかに水木さんの足を引っ張り、媚びを売って、先輩の関心を惹くかということばかりが、話題になるようになっていた。
そんな時、事件は起こった。