Some Day ~夢に向かって~
次の日、学校に来た水木さんは目を腫らしていた。きっと一晩中泣きはらしたんだろう。そして、先輩は熱発で休んだ。
水木さんは1つだけ、誤解をしている。それを解いてあげるべきかもしれない。でも、それが私にとってメリットがあることなのか、どうか。
確かに、私は自分から「取り巻き女子」と呼ばれるグル-プに加わった。私にとって、高校生活初めてのグル-プ行動、でも正直、彼女たちの言動に馴染めなくて、うんざりしていた。
それでも私がグル-プを離れなかったのは、そこにいれば、とりあえず先輩に周りにいられたし、文化祭の準備をサボれたからだ。だけど・・・もういい。
私は昼休み、久しぶりに1人で昼食を摂ると、屋上に向かった。私が会いに行った仲良し2人組は、いつも通り、そこにいた。
「水木さん。」
思い切って、声を掛けた私の顔を見た水木さんと岩武さんの表情は、たちまち硬くなる。無理もない、私の顔だって、半分引きつってるだろうし。
「1つあなたに言っておきたいことがある。先輩サボってないから。」
「えっ?」
「先輩はちゃんと、自分のやるべきことをやってたから。サボってたのは私達だけ。」
意外な私の言葉に固まる2人。
「別に、あなたと先輩の仲が悪くなったって、私達には関係ない。むしろ喜ばしいことだけど、でも先輩を悪く思われるのは、私耐えられないから。それだけ、じゃ。」
そう言い終わると、私は2人にクルリと背を向けた。憎まれ口とそっけない態度は、私の最後の意地。でも、これでよかったんだ、態度とは裏腹に、私の足取りは軽かった。
水木さんは1つだけ、誤解をしている。それを解いてあげるべきかもしれない。でも、それが私にとってメリットがあることなのか、どうか。
確かに、私は自分から「取り巻き女子」と呼ばれるグル-プに加わった。私にとって、高校生活初めてのグル-プ行動、でも正直、彼女たちの言動に馴染めなくて、うんざりしていた。
それでも私がグル-プを離れなかったのは、そこにいれば、とりあえず先輩に周りにいられたし、文化祭の準備をサボれたからだ。だけど・・・もういい。
私は昼休み、久しぶりに1人で昼食を摂ると、屋上に向かった。私が会いに行った仲良し2人組は、いつも通り、そこにいた。
「水木さん。」
思い切って、声を掛けた私の顔を見た水木さんと岩武さんの表情は、たちまち硬くなる。無理もない、私の顔だって、半分引きつってるだろうし。
「1つあなたに言っておきたいことがある。先輩サボってないから。」
「えっ?」
「先輩はちゃんと、自分のやるべきことをやってたから。サボってたのは私達だけ。」
意外な私の言葉に固まる2人。
「別に、あなたと先輩の仲が悪くなったって、私達には関係ない。むしろ喜ばしいことだけど、でも先輩を悪く思われるのは、私耐えられないから。それだけ、じゃ。」
そう言い終わると、私は2人にクルリと背を向けた。憎まれ口とそっけない態度は、私の最後の意地。でも、これでよかったんだ、態度とは裏腹に、私の足取りは軽かった。