Some Day ~夢に向かって~
ある日、屋上で悠ちゃんが宣言した。


「私、先輩のこと、諦める。」


あまりに突然の爆弾発言に、一瞬絶句した私と由夏は、慌てて真意を問いただす。


曰く


「先輩には好きな人がいる。私は所詮、その人の代わり。2番目じゃ嫌だ。」


とのこと。急に何言い出してるの?


確かに先輩には、好きな人がいる。でも、それは他の誰でもない、悠ちゃん、あなただよ。


私だって、先輩が好き。だからわかる、先輩が誰を見てるのか。残念だけど、勝負あり。後は潔く、友達として、悠ちゃんを祝福するつもりだったのに・・・。寝た子を起こすようなことを言わないで。


私は悠ちゃんをたしなめた。だけど、悠ちゃんは先輩と口も利かなくなった。私は信じられない思いで、そんな2人を見ていた。
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