Some Day ~夢に向かって~
それから、しばらく4人でお話しした。お母さんからは大学合格のお祝いを言ってもらったりして、恐縮してしまった。


「じゃ、そろそろ部屋に行こうか。」


20分くらい経った頃、徹くんが私に声を掛けた。


「そうね。せっかく来てくれたのに、いつまでも私の相手させてちゃ、悪いものね。」


「いえ、そんなことは・・・。」


「いいのよ。せっかくのおうちデートの邪魔をするほど、野暮じゃないつもりよ。」


は、はい、恐れいります・・・。


「ところで、今日はお夕飯、食べてってね。」


「そんな、申し訳ないです。」


慌てる私に


「遠慮しないで、是非食べてって。主人も今日は、どうしても付き合いのゴルフがあるけど、夕飯には間に合うように帰って来るって張り切ってたから。」


ヒョエ〜、お父さんも一緒に?ど、どうしよう、でもなんか、断われる雰囲気じゃないし・・・。


「は、はい。ありがとうございます・・・。」


あ、返事しちゃった。


「よかった。じゃ、それまで、ゆっくりしててね。」


「じゃ、とりあえず2階行こ。」


お母さんに返事をする間もなく、私は唯ちゃんに連れ出されてしまった。
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