Some Day ~夢に向かって~
波乱の始まり
昨日は結局、教室に戻ることができなかった。
みんなには申し訳なかったけど、カバンを由夏に取って来てもらった私は、そのまま学校を後にした。
由夏が送ってくれると言うのを、断って家路についた私は、でも涙が溢れて来て仕方がなかった。
家に帰っても、泣きっぱなしだった私は、家族にも心配かけてしまったけど、どうしても涙を止めることが出来なかった。
そして翌朝、泣きはらした腫れぼったい目のままで、食卓に降りてきた私を家族が心配そうに迎えた。
「おはよう。」
「おはよう、悠。大丈夫?」
「うん、ごめんね、お母さん。」
「お父さんも心配しながら、出てったから。」
「そうだよね、本当にごめんなさい。」
両親に心配をかけてしまって、私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「ところで、どうしたんだよ姉ちゃん。失恋でもしたのかよ。」
そんな私にからかい半分の声を掛けてくるのが弟の健太。私より3つ年下の中学3年で、つまり我が家は今年はダブル受験で大変なんだ。
「う〜ん、ちょっと違う・・・かな。」
昨日のは結局なんなんだろう、ちょっと説明に困る・・・よね。
「まぁ、未だに色気より食い気の姉ちゃんだからな。失恋はねぇよな。」
「し、失礼な!」
「健太、年頃の女の子には、いろいろあるのよ。」
「ちぇっ、母さんはいつも姉ちゃんの味方だからな。俺だって、年頃の男の子なんですけど。」
ふくれて見せる弟に、私とお母さんは思わず吹き出す。家族のおかげで、私の気持ちは少し落ち着いた。
みんなには申し訳なかったけど、カバンを由夏に取って来てもらった私は、そのまま学校を後にした。
由夏が送ってくれると言うのを、断って家路についた私は、でも涙が溢れて来て仕方がなかった。
家に帰っても、泣きっぱなしだった私は、家族にも心配かけてしまったけど、どうしても涙を止めることが出来なかった。
そして翌朝、泣きはらした腫れぼったい目のままで、食卓に降りてきた私を家族が心配そうに迎えた。
「おはよう。」
「おはよう、悠。大丈夫?」
「うん、ごめんね、お母さん。」
「お父さんも心配しながら、出てったから。」
「そうだよね、本当にごめんなさい。」
両親に心配をかけてしまって、私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「ところで、どうしたんだよ姉ちゃん。失恋でもしたのかよ。」
そんな私にからかい半分の声を掛けてくるのが弟の健太。私より3つ年下の中学3年で、つまり我が家は今年はダブル受験で大変なんだ。
「う〜ん、ちょっと違う・・・かな。」
昨日のは結局なんなんだろう、ちょっと説明に困る・・・よね。
「まぁ、未だに色気より食い気の姉ちゃんだからな。失恋はねぇよな。」
「し、失礼な!」
「健太、年頃の女の子には、いろいろあるのよ。」
「ちぇっ、母さんはいつも姉ちゃんの味方だからな。俺だって、年頃の男の子なんですけど。」
ふくれて見せる弟に、私とお母さんは思わず吹き出す。家族のおかげで、私の気持ちは少し落ち着いた。