Some Day ~夢に向かって~
「先輩・・・。」
「まだ完治したわけじゃないから、移すと悪いと思ってマスクして来たんだけど、かえって怪しい奴になっちゃったな。」
「大丈夫です、それより無理して、こんな所まで・・・。」
「いや、それは平気だよ。明日からは学校行くつもりだし。ただ、その前に水木と、どうしても話がしたくてさ、こんな時間に押しかけてしまった。」
「私と・・・?」
「なんか唯が迷惑かけちゃったみたいで、ホントにすまなかった。」
「ご存知だったんですか?」
「ああ、沖田が知らせてくれた。放課後また水木のとこに行くって聞かなかったらしいから、電話して、真っ直ぐ帰って来るように言ったんだ。厳しく叱っておいたから、今日のところは、許してくれ。」
そう言って、先輩は私に頭を下げる。
「止めて下さい。私も悪いんですから。」
慌てて私は言うが、先輩は私の顔を見る。
「本当にそう思ってるのか?」
「えっ?」
「メールにも最初に『昨日はごめんなさい』って書いてあった。だから気になって来てしまった。」
「だって私、よく見もしないで、先輩に酷いこと言っちゃいました。」
「それは違う。」
「違いません。」
「違うよ、水木は正しいことを言ってくれたんだ。みんな年上の俺に遠慮してたのに、水木だけがちゃんと、俺に言うべきことを言ってくれたんだ。」
「先輩・・・。」
「まだ完治したわけじゃないから、移すと悪いと思ってマスクして来たんだけど、かえって怪しい奴になっちゃったな。」
「大丈夫です、それより無理して、こんな所まで・・・。」
「いや、それは平気だよ。明日からは学校行くつもりだし。ただ、その前に水木と、どうしても話がしたくてさ、こんな時間に押しかけてしまった。」
「私と・・・?」
「なんか唯が迷惑かけちゃったみたいで、ホントにすまなかった。」
「ご存知だったんですか?」
「ああ、沖田が知らせてくれた。放課後また水木のとこに行くって聞かなかったらしいから、電話して、真っ直ぐ帰って来るように言ったんだ。厳しく叱っておいたから、今日のところは、許してくれ。」
そう言って、先輩は私に頭を下げる。
「止めて下さい。私も悪いんですから。」
慌てて私は言うが、先輩は私の顔を見る。
「本当にそう思ってるのか?」
「えっ?」
「メールにも最初に『昨日はごめんなさい』って書いてあった。だから気になって来てしまった。」
「だって私、よく見もしないで、先輩に酷いこと言っちゃいました。」
「それは違う。」
「違いません。」
「違うよ、水木は正しいことを言ってくれたんだ。みんな年上の俺に遠慮してたのに、水木だけがちゃんと、俺に言うべきことを言ってくれたんだ。」
「先輩・・・。」