Some Day ~夢に向かって~
いよいよ文化祭!
翌朝、私が登校すると、先輩は既に来ていた。
文化祭実行委員の2人、所属する装飾班のリ-ダ-、野球部の後輩2人等々、1人1人に挨拶して、謝っていた。
その後、いつものように、何人かの女子に囲まれて、話をしている先輩を私は自分の席から眺めていた。
それが一段落して、自分の席に近づいて来た先輩に私は声を掛ける。
「おはようございます。」
「おはよう、水木。」
そう挨拶し合いながら、私達は笑顔を交わす。
SHRが始まり、山上先生が入って来た。
「お?来たか、白鳥。」
「はい、ご心配おかけしました。」
「天下の甲子園の大エ-スが熱発とはな。いつからそんなヤワになった?」
「勘弁して下さいよ、もうただの一般高校生なんですから。」
「居郷監督が怒ってたぞ、たるんでるって。鍛え直してやるから、今日の放課後、グラウンドに来いって。」
「だから、人の話聞いてよ。ただでさえ、病み上がりなのに、殺す気?」
「いいですよ、白鳥さん。行ってくれば。文化祭の準備は俺達で何とかしますから。」
「先輩の尻拭いは昔から得意ですから。」
「俺がいつ、お前たちに尻拭いしてもらった?」
沖田くん、塚原くんの茶々に結構ムキになって言い返す先輩。そんな光景にクラスには笑いが起きる。
「とにかく、監督からの伝言は伝えたからな。さぁ、始めるぞ。」
やっぱり笑顔の先生が、その場を収める。何日か前のことが嘘のように、クラスの雰囲気は和やかになっていた。
「全く、参るよな。」
そんな中、尚も小声でぶつぶつ言っている先輩が可笑しくて、私は1人下を向いて、笑っていた。
文化祭実行委員の2人、所属する装飾班のリ-ダ-、野球部の後輩2人等々、1人1人に挨拶して、謝っていた。
その後、いつものように、何人かの女子に囲まれて、話をしている先輩を私は自分の席から眺めていた。
それが一段落して、自分の席に近づいて来た先輩に私は声を掛ける。
「おはようございます。」
「おはよう、水木。」
そう挨拶し合いながら、私達は笑顔を交わす。
SHRが始まり、山上先生が入って来た。
「お?来たか、白鳥。」
「はい、ご心配おかけしました。」
「天下の甲子園の大エ-スが熱発とはな。いつからそんなヤワになった?」
「勘弁して下さいよ、もうただの一般高校生なんですから。」
「居郷監督が怒ってたぞ、たるんでるって。鍛え直してやるから、今日の放課後、グラウンドに来いって。」
「だから、人の話聞いてよ。ただでさえ、病み上がりなのに、殺す気?」
「いいですよ、白鳥さん。行ってくれば。文化祭の準備は俺達で何とかしますから。」
「先輩の尻拭いは昔から得意ですから。」
「俺がいつ、お前たちに尻拭いしてもらった?」
沖田くん、塚原くんの茶々に結構ムキになって言い返す先輩。そんな光景にクラスには笑いが起きる。
「とにかく、監督からの伝言は伝えたからな。さぁ、始めるぞ。」
やっぱり笑顔の先生が、その場を収める。何日か前のことが嘘のように、クラスの雰囲気は和やかになっていた。
「全く、参るよな。」
そんな中、尚も小声でぶつぶつ言っている先輩が可笑しくて、私は1人下を向いて、笑っていた。