Some Day ~夢に向かって~
先輩の夢、私の想い
翌日、私が教室に入ると
「悠ちゃん!」
といきなり加奈ちゃんが近づいて来た。
「おはよう、どうしたの?」
血相が変わっている、っていうのはいささか大袈裟だけど、いつもと違う加奈ちゃんの様子に、私は戸惑う。
「悠ちゃん、昨日図書室で先輩と一緒に勉強してたって、本当?」
「うん。」
「じゃ、そのあと仲良く一緒に、予備校に行ったって言うのも本当?」
「別に仲良くってわけじゃないけど、同じ予備校だからね。」
意識して淡々と答えた私の肩をがっしり掴むと、加奈ちゃんは言う。
「ひどいよ、悠ちゃん。」
「えっ?」
「友達になれたと思ってたのに、なんでそんな重大なこと、私に隠してたの?」
「加奈ちゃん・・・。」
今にも泣きそうな加奈ちゃん、やっぱり昨日のことが、噂になっちゃったみたい。
「ごめんね、由夏にも誰にも言ってなかったから。でも並んで勉強してただけだし、その後も目的地もおんなじだから、一緒に行っただけだよ。」
ハンバ-ガ-ご馳走になったけど、でも今言ってることは嘘じゃない。
「じゃ、今日は加奈も一緒に行ってもいい?」
うわっ、やっぱりそう来たか、でも・・・。
「今日は行かないよ、図書室。」
「ホントに?」
「うん。」
「じゃ、今度行くときは、絶対に誘ってよ。」
「うん、わかった・・・。」
確かに今日は図書室には行かない。でも・・・ゴメンね、加奈ちゃん。今日の予定を正直に話したら、大変なことになっちゃうことがはっきりした。
私は昨日の約束を後悔し始めていた。
「悠ちゃん!」
といきなり加奈ちゃんが近づいて来た。
「おはよう、どうしたの?」
血相が変わっている、っていうのはいささか大袈裟だけど、いつもと違う加奈ちゃんの様子に、私は戸惑う。
「悠ちゃん、昨日図書室で先輩と一緒に勉強してたって、本当?」
「うん。」
「じゃ、そのあと仲良く一緒に、予備校に行ったって言うのも本当?」
「別に仲良くってわけじゃないけど、同じ予備校だからね。」
意識して淡々と答えた私の肩をがっしり掴むと、加奈ちゃんは言う。
「ひどいよ、悠ちゃん。」
「えっ?」
「友達になれたと思ってたのに、なんでそんな重大なこと、私に隠してたの?」
「加奈ちゃん・・・。」
今にも泣きそうな加奈ちゃん、やっぱり昨日のことが、噂になっちゃったみたい。
「ごめんね、由夏にも誰にも言ってなかったから。でも並んで勉強してただけだし、その後も目的地もおんなじだから、一緒に行っただけだよ。」
ハンバ-ガ-ご馳走になったけど、でも今言ってることは嘘じゃない。
「じゃ、今日は加奈も一緒に行ってもいい?」
うわっ、やっぱりそう来たか、でも・・・。
「今日は行かないよ、図書室。」
「ホントに?」
「うん。」
「じゃ、今度行くときは、絶対に誘ってよ。」
「うん、わかった・・・。」
確かに今日は図書室には行かない。でも・・・ゴメンね、加奈ちゃん。今日の予定を正直に話したら、大変なことになっちゃうことがはっきりした。
私は昨日の約束を後悔し始めていた。