Some Day ~夢に向かって~
時間がないのは、みんな同じだから・・・
土曜日の午後、俺達は昼食を共にした。俺が制服、水木が私服というアンバランスな恰好だったのが、残念だったんだけど、2時間ほど一緒の時間を過ごした。
水木は、食べることが本当に好きなんだな。おいしそうに、楽しそうにそして女の子らしいきれいな食べ方をする。見ていて気持ちがいい。キチンと育てられてるんだな、なんてオッサンみたいなことを思ってしまった。
一旦別れた後、夜はまた予備校で一緒、とは言っても頭の出来が違うから、クラスは別だけど。
そして、いつもの通り、帰りはちょっと遠回りになるけど、水木を家まで送る。今日の授業内容の話をしたりしながら歩いてると、あっという間に水木の家の前だ。
「いつもありがとうございます、気を付けて帰って下さい。」
「うん。じゃ、また月曜日。」
「はい、放課後の件、よろしくお願いします。」
「それは俺のセリフだよ。こちらこそよろしく。」
そう言うと、水木に手を挙げて、俺は自転車を走らせる。俺の姿が見えなくなるまで、見送ってくれる彼女の視線を背中に感じながら。
俺は水木が好きだ、そして、たぶん水木も俺のことを・・・。俺が今度こそ、ほんのちょっとの勇気を出せば、俺はこの腕の中に水木を納めることが出来るのかもしれない。
でももしそうなれた時、俺は彼女に夢中になって、他のことがもう、どうでもよくなってしまうような気がする。それが今は怖い。
俺は、胸に秘めていた夢を水木に打ち明けた。彼女に聞いてもらった以上、俺はその夢を現実のものにして、その姿を彼女に見せたい。その為の第一歩を俺がちゃんと踏み出すことが出来た、その時にこそ、俺は水木に俺の想いをぶつけるんだ。
俺は勉強する。残り4か月悔いのないように、勉強して、必ず水木と一緒に大学生になる。今はそれに集中しよう、俺は決心した。
だけど、そんな俺の決意なんて、もろくも崩れてしまうなんて、この時、俺は考えてもみなかった・・・。
水木は、食べることが本当に好きなんだな。おいしそうに、楽しそうにそして女の子らしいきれいな食べ方をする。見ていて気持ちがいい。キチンと育てられてるんだな、なんてオッサンみたいなことを思ってしまった。
一旦別れた後、夜はまた予備校で一緒、とは言っても頭の出来が違うから、クラスは別だけど。
そして、いつもの通り、帰りはちょっと遠回りになるけど、水木を家まで送る。今日の授業内容の話をしたりしながら歩いてると、あっという間に水木の家の前だ。
「いつもありがとうございます、気を付けて帰って下さい。」
「うん。じゃ、また月曜日。」
「はい、放課後の件、よろしくお願いします。」
「それは俺のセリフだよ。こちらこそよろしく。」
そう言うと、水木に手を挙げて、俺は自転車を走らせる。俺の姿が見えなくなるまで、見送ってくれる彼女の視線を背中に感じながら。
俺は水木が好きだ、そして、たぶん水木も俺のことを・・・。俺が今度こそ、ほんのちょっとの勇気を出せば、俺はこの腕の中に水木を納めることが出来るのかもしれない。
でももしそうなれた時、俺は彼女に夢中になって、他のことがもう、どうでもよくなってしまうような気がする。それが今は怖い。
俺は、胸に秘めていた夢を水木に打ち明けた。彼女に聞いてもらった以上、俺はその夢を現実のものにして、その姿を彼女に見せたい。その為の第一歩を俺がちゃんと踏み出すことが出来た、その時にこそ、俺は水木に俺の想いをぶつけるんだ。
俺は勉強する。残り4か月悔いのないように、勉強して、必ず水木と一緒に大学生になる。今はそれに集中しよう、俺は決心した。
だけど、そんな俺の決意なんて、もろくも崩れてしまうなんて、この時、俺は考えてもみなかった・・・。