私のことを知らない彼氏
「誰が性悪女よ。全部聞こえてるわよ!!知らないのは当然よ!二人のヒミツなんだもん。誰にも言わなかったんだから。」

侑士が記憶喪失になってるからって、嘘を言えば、ばれないと思ってるみたいだけどそんなの許さないんだから!!侑士を守る!そして、この恋を終わらせない!

「おかしいよ。だって、幼馴染のおきて、お互いに秘密を作らない。これは絶対なんだから。ねぇ、優香。」

「そうよ。私たちは絶対に秘密なんか作らない。ましてや彼女彼氏ができたんなら即刻言うってことになってるんだからね。」

「俺もその約束だけは覚えてる、オレは好きな人がいて、その好きな人のことを優香か夏菜に相談しようと思ってたけど引っ越しが決まって忙しくて相談できなかったんだ。好きな人も忘れてしまったけどね。」

 そうだったんだ。じゃあ、侑士には好きな人がいる。誰だろう。まさか、私だったりして。なんて、絶対に無理だけどね。
< 22 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop