私のことを知らない彼氏
~家~

「ただいま~。」

「おかえりなさい。優香聞いたわよ、侑士君が引っ越しから戻ってきたけど、事故にあって記憶喪失なんですって!?」

「そうみたい。私たちが幼馴染だってことも忘れてたよ。」

「あらそうなの。じゃあ侑士君の好きな人も忘れちゃったのかなあぁ?」

「ママ、なんでそのこと知ってるの?」

「侑士君の好きな人のこと?」

「うん。そう。」

「それはね、侑士君から相談を受けてたからなの、優香のことについてね。」

「えっ、それって。」

「そうよ、中学2年の冬、急に引っ越しちゃったじゃないでもその時までずっと侑士君は優香のことが好きだったの。」

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