地下室のフィアンセ ~秘密を愛しすぎた獣~

それから女と男の奇妙な生活がはじまった。


「リサ、僕のリサ、今日も素敵な僕のリサ…!」


男は朝の九時と昼の一時にきまって彼女の様子をみにきた。


その時、女には食事が与えられ男は女の体調を気遣い面倒を見た。


「はぁ、なんなのよ、本当…」


女は男がいなくなった時間、基本的には自由であった。


テレビはつかなかったがその代わりにたくさんの映画や雑誌が与えられ見ることができた。

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