地下室のフィアンセ ~秘密を愛しすぎた獣~
「さぁ、今日は君の大好きなケーキを買ってきたよ!僕のフィアンセ!」


さらに女が望めば男はなんでも与えてくれた。


「あ、ありがとう……」


(なんでお礼なんか言ってるんだろう、私…)


本やお菓子、暖かい毛布や美しい花まで。


最初は女も反抗ばかりしていたが生活が続くにつれて徐々に男と打ち解けた。


なんとなく彼が憎めなくなってきた。
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