地下室のフィアンセ ~秘密を愛しすぎた獣~

ガチャガチャ、ガチャ


その部屋は鍵がかかっており中には入れなかった。


「うっ! 臭!!」


その部屋の隙間から言い様のない強烈な臭いがした。


思わず鼻を塞ぎ、私は吐き気を催して地面にうずくまった。


「もしかして……」


さっきこの家の家主はあの臭いはもうしないと言っていた。


しかし、私はどうしても先程のリサとピエールの話を連想させた。
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