地下室のフィアンセ ~秘密を愛しすぎた獣~

男は女の側までくるとニヤリと微笑んだ。


「…………」


女はただ不安げに男を見つめた。


「やあ、リサ、ご機嫌いかが?」


男は気がぬけるほど間抜けで嬉しそうな声を出した。


ビリッ


男は女の口のガムテープを剥がした。

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