無題 ~ グリンフォール~
子供たちと、遊んだりして、四時がすぎた頃に気がついた。
マッドが、作っていた、クッキーが、まだ出されてない。
おかしい。
マッドは、あのクッキーを何に使うのだろう?
何のために…
「ねぇねぇ、神父様!知ってる?」
三人の男女の塊が、マッドに、何かを話している。
ここの位置は、ギリギリ内容が聞こえる。
私は、遊ぶふりをして、マッドの方によった。
「何をだい?」
マッドが言った。
「えー!知らないのー?」
「あのね。大聖堂に、出てきた、大門。まだ、開いてないんだって!神父様今度大聖堂に行ってみたら?」
大聖堂の大門!?
そうなんだ…まだ開いてないんだ…
「そうだな…分かった。都合が付けば、行ってみよう。」
マジか?マッド!!
行くのか〜〜〜。
でも、子供たちがいるから、合わせているだけかも。
子供たちが帰ってからの、夕食時…
「なぁ、みんな。29日大聖堂に、行かないか?」
マッドが、静かに提案してきた。
ウサギは、
「いいよ。どうせヒマだし。」
と言った。
チェシャは、
「アリスが、行くなら、行く。」
と言った。
ので、マッドが、「アリスは、どうする?」
と言ってきた。
どうする?って聞かれても、決行日が…
でも、ウサギが、行くし…
置いてけないし…
しょうがない
「分かった。行くよ。」
と答えた。
29日私は、大聖堂の図書室に行きたい。
どうせなら、調べ物がしたいなぁ。