無題 ~ グリンフォール~
確か、私の名前の中に、


ユピテル・秘・アリス……



秘、入ってるーー!!




何?あの大門は、私にしか、開けられないの?



マジですか?マジですか?






そう私が、事実に迷い込み、頭がぐるぐるしている時、










ぽん








と、肩を叩かれた。






誰?と思い、後ろを見ると、






マッドが、立っていた。




「な!どうしたの?マッド?列に並んでたんじゃないの?」



マッドは、目をつぶっている。



だけど、ニコッと、笑い、目を開けた。


その目は、



「お前は、知っているんだろ?
俺が、堕人だって事。」





黒かった。




やっ、やっぱり、堕人だ!




マッドは、コツコツと、近ずいてくる。




そして、私の目の前に行くと、、




ナイフを出した。





私は、後退りをする。




マッドは、その分近ずいてくる。





私は、もう。




ダメだ!


と思った。








だけど、私がここで死んでしまったら、


ウサギばどうなるの?


チェシャは?



殺されるの?







ついに追い詰められて、壁に、ドンと当たった。





どうするどうするどうする?



私は、そばをキョロキョロと、見た。



私が今いるところから、少ししたところに、本が私の身長以上に、積み上がっている。



今にも、倒れそう。



それは、たった、1メートル先。




今にも、とどきそうだけど、少しだけ足りない。




私は、わざと、ペンを落とした。







そして、時間を稼ぐために、マッドと話をすることにした。






「ま、マッド。私を殺すの?」




「…それしかないだろ?」



キョトンとしても、ウザイだけである。




「う、ウサギたちは、どうするの?」



あ、あとちょっとで、とどく。




「お前を殺したあとに、ゆっくり殺すさ」





やっぱり、殺すんだね。






「じゃぁ、サヨナラだ。」





マッドは、そう言って、私に近づいてきた。




私は、マッドとぶつかる少し前の瞬間、本を倒した。本は、こちらに、倒れてくる。






マッドは、まだそのことに、気づいてないので、ニコニコと笑っている。





ドサドサトサドサ





私は、走った。




マッドは、追いかけようとするが、本の下敷きになり、しばらくの間は、動けないだろう。
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