無題 ~ グリンフォール~
はぁ〜〜〜。
CO2が、高そうなため息をついた。
なんて、説明しよう。
「ウサギ…こちら、悪魔のエリック。私の秘密を少し教えてくれる代わりに、私のそばに置いてるの。
……エリック、こちら、ウサギ。この教会の聖歌隊。昼間は、人間、夜は、ゾンビ兼死神だよ。
………お願いだから、仲良くしてね。」
最後の言葉には、念を押した。
ほんっっっとに、仲良くして欲しい。
あらゆることで、めんどくさい二人だから。
「何言ってるの?ユピ。私、喧嘩なんかしないよ。だって、同類じゃん?」
ほっと胸をなでおろす。
ほほ笑みを、ウサギに、向けた。
「(あぁ、お前あの時の……)そうだよ。同類だから、仲良くしなきゃね。」
一瞬、悪魔を、ウサギが、睨んだ気がした。
だけど、すぐに頷きあっていたので、何も気にしなかった。
ゴーンゴーン
3時の鐘が鳴る。
あ!!
ハッとする。
「早く、女神様の元に!」
私は、うさぎに声をかけて、
「ついてきたいなら、付いてきていいよ!」
悪魔と天使、猫に、声をかけた。
とにかく急がなければ、女神が怒る。