幼馴染みと、恋とか愛とか
気がつくと夜中だった。

いつの間に眠ったんだ…と我ながら呆れて起き上がる。
スマホで時間を確認すると夜中の二時を過ぎた頃だ。
変に頭がスッキリしてると思いながらリビングの中を見回したが、流石に萌音の姿はなく__。


「俺が寝てる隙に眠ったのか」


何処でだ…と思ったが、此処で眠れる場所は一箇所だ。書斎の他には部屋が寝室しかないからだ。

そこのドアを開けて見ると、口を半開きにしたままグッスリと眠ってる萌音がいた。


「あーあ、こいつ、俺のことなんてほっときやがって」


まあタオルケットを掛けたからいいや、くらいに思ったんだろう。
そう言えば、その時に何か言葉を交わした様な気もするが。


「覚えてねえな」


何しろ眠過ぎて。
休みの日には大抵昼過ぎまで寝てるからな。


「なのに朝から萌音の実家には行くし、そのまま休まずに動き詰めたし」


ブツブツと寝顔を見ながら思い出していたが、明日もデートしないかと言ったし、運転は自分がすることになるから寝ておかないといけない。


「それにしても、あどけねえ顔だな」


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