幼馴染みと、恋とか愛とか
こうしてると子供の頃と変わらねえ。
色気もないと言うか、天然に可愛い。


(萌音に結婚しようとは言ったが、言った本人が一番嘘みたいに思ってるよ)


でも、本当に誰にも渡したくないんだ。
萌音の全てを知るのは、俺一人だけでいい。


「萌音に言ったら引かれそうだな」


そ…と近付いて、触れそうで触れない感じのキスを頬に落とした。

萌音は擽ったそうな様子も見せずに深く眠り込んでる。

それを見てると、少なくからず首藤が手を出したくなる気持ちも分かる。
隙だらけだと言った支店長の言葉も頷ける。


「だから俺の側で見守るんだ」


萌音…と耳元で名前を呼んだ。

その先の言葉は彼女が俺を受け入れてからでいいと思い、立ち上がってシャワーを浴びに行った。


< 186 / 221 >

この作品をシェア

pagetop