幼馴染みと、恋とか愛とか
「アラサーの女子よりも大卒したての男子の方が明らかに企業とってもメリットが大きいんだから!」
自分が社長なら私よりも蓮也を雇う。
消費期限がギリギリの私より、鮮度抜群の蓮也の方がいいに決まってる。
「ねっ、だから、お願い!」
指を組み合わせて祈るポーズを捧げた。
子供の頃から蓮也に一目置かれてる紫苑の言うことなら、案外と素直に聞くかもしれないと思った。
「ああ、もう、分かった分かった」
この上なく面倒くさそうな返事をして、紫苑は「分かったから早くこの部屋から出てけ!」と言った。
「本当に!?紫苑!」
手を組み合わせたままぱあっと表情を明るくする。
紫苑はそんな私を相変わらず半開きの目で見つめ返し、声も出さずに首だけをコクコクと縦に振った。
「恩にきるわ!紫苑!」
ベッドサイドから立ち上がり、お願いね!と再度願って部屋を出る。
これで直ぐにでも職探しを始めなくても良くなりそうだ…と喜び、ステップも軽く伊川家の階段を降りた。
自分が社長なら私よりも蓮也を雇う。
消費期限がギリギリの私より、鮮度抜群の蓮也の方がいいに決まってる。
「ねっ、だから、お願い!」
指を組み合わせて祈るポーズを捧げた。
子供の頃から蓮也に一目置かれてる紫苑の言うことなら、案外と素直に聞くかもしれないと思った。
「ああ、もう、分かった分かった」
この上なく面倒くさそうな返事をして、紫苑は「分かったから早くこの部屋から出てけ!」と言った。
「本当に!?紫苑!」
手を組み合わせたままぱあっと表情を明るくする。
紫苑はそんな私を相変わらず半開きの目で見つめ返し、声も出さずに首だけをコクコクと縦に振った。
「恩にきるわ!紫苑!」
ベッドサイドから立ち上がり、お願いね!と再度願って部屋を出る。
これで直ぐにでも職探しを始めなくても良くなりそうだ…と喜び、ステップも軽く伊川家の階段を降りた。