幼馴染みと、恋とか愛とか
「それに三橋さんは色々と他の女子とは待遇が違いますよね。社長室にデスクを置いて仕事するなんて、私達からすると考えられません」


そもそもこれまでは秘書なんて要らないと言ってたのに…と全員が顔を見合わせて不思議がる。
それは歓迎会の席でも言われてて、またか…と思わないでもなかったが。


「余程優秀なんですか?秘書検定も当然持ってらっしゃるんですよね?」


あーうー、それはなんと言うか。


「英検とかパソコンもサクサク操作できるとか」


まあパソコン操作は得意な方だけど。


「何でもいいけど羨ましい!」


結局はそこか、と呆れ、ハハハ…と申し訳なく笑うしかなくなった。


「社長室での社長ってどんな感じ?」

「カッコいいですか?」


興味は私よりも紫苑に移ったらしく、今の前振りはなんだったんだ…と思いだす。


「社長はマルチに働いてますよ。電話しながら書き物をしたりパソコンも扱ったりして」


「あーん、見てみたい!」


「でもフロアが違うからわざわざ用事もないのに訪ねられないし…」


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