幼馴染みと、恋とか愛とか
君を独占したいんです。
二度目の爆弾発言からこっち、紫苑とは同じ部屋の中でなるべく食事をしないように心掛けてた。
だから、今日もお弁当をぶら下げて、総務の女性陣達と社員食堂へ行ったんだ。
最上階で乗ったエレベーターが五階に着き、降りようとしたらドアの向こう側にムッとした顔つきの首藤さんが立っていた。
私は一瞬ギクッと背中を仰け反らせ、直ぐにペコッと頭を下げて側を通り過ぎようとしたんだが。
「三橋さん」
背中越しに呼ぶ声が聞こえ、ビクッとなりながらも振り返る。
首藤さんはエレベーターに乗らずに振り向いてて、私は頬が引きつりそうになるのを堪えつつ、「何でしょうか?」と返事した。
「ちょっといいですか?お話があるんですけど」
強張った雰囲気で聞かれ、一瞬嫌な予感しかしなかった。だけど……。
「ええ…いいですよ」
きゅっとランチケースが入ったトートバッグの持ち手を握る。
首藤さんが向こうで…と自販機コーナーを指差したから、私は無言で彼の後ろを付いて行った。
だから、今日もお弁当をぶら下げて、総務の女性陣達と社員食堂へ行ったんだ。
最上階で乗ったエレベーターが五階に着き、降りようとしたらドアの向こう側にムッとした顔つきの首藤さんが立っていた。
私は一瞬ギクッと背中を仰け反らせ、直ぐにペコッと頭を下げて側を通り過ぎようとしたんだが。
「三橋さん」
背中越しに呼ぶ声が聞こえ、ビクッとなりながらも振り返る。
首藤さんはエレベーターに乗らずに振り向いてて、私は頬が引きつりそうになるのを堪えつつ、「何でしょうか?」と返事した。
「ちょっといいですか?お話があるんですけど」
強張った雰囲気で聞かれ、一瞬嫌な予感しかしなかった。だけど……。
「ええ…いいですよ」
きゅっとランチケースが入ったトートバッグの持ち手を握る。
首藤さんが向こうで…と自販機コーナーを指差したから、私は無言で彼の後ろを付いて行った。