幼馴染みと、恋とか愛とか
それから暫くは何事もなく過ぎた。
首藤さんもあの日の絡みは何だったの?と思うくらい普通で、今日も変わらず紫苑と一緒に外回りに行っている。
あれ以来、私は何かと理由を付けて紫苑にお弁当を作らずにいる。
紫苑は事情が不明なままでも気にならないらしく、特別残念そうにもしてこない。
もうこのまま作らなくてもいいのかと思うくらいの雰囲気で、私としては物足りないのだが。
(でもまあ、どうせ最初から三日に一回だけの約束だったしね)
それがなくなったからと言って、紫苑は別に困ったりもしてないのかもしれない。
こっちとしては「悔しいけど美味い」と言われて、何となく嬉しさもあったんだけど。
詰まらないな…と思い始めた頃、紫苑が急に「肉じゃがが食いたい」と言い出した。
「それから、だし巻きとおでんも」
「おでん!?」
これまたいきなり突拍子もなく言い出すもんたから、どうしてかと聞いた。
「昨日の夜中にコンビニに寄ったら、祭りが近いとかで、臨時のおでんコーナーが出来てたんだ。だから早速買おうと思って見たら、玉子も牛スジもなくてさ」
「ああ、紫苑好きだもんね」
首藤さんもあの日の絡みは何だったの?と思うくらい普通で、今日も変わらず紫苑と一緒に外回りに行っている。
あれ以来、私は何かと理由を付けて紫苑にお弁当を作らずにいる。
紫苑は事情が不明なままでも気にならないらしく、特別残念そうにもしてこない。
もうこのまま作らなくてもいいのかと思うくらいの雰囲気で、私としては物足りないのだが。
(でもまあ、どうせ最初から三日に一回だけの約束だったしね)
それがなくなったからと言って、紫苑は別に困ったりもしてないのかもしれない。
こっちとしては「悔しいけど美味い」と言われて、何となく嬉しさもあったんだけど。
詰まらないな…と思い始めた頃、紫苑が急に「肉じゃがが食いたい」と言い出した。
「それから、だし巻きとおでんも」
「おでん!?」
これまたいきなり突拍子もなく言い出すもんたから、どうしてかと聞いた。
「昨日の夜中にコンビニに寄ったら、祭りが近いとかで、臨時のおでんコーナーが出来てたんだ。だから早速買おうと思って見たら、玉子も牛スジもなくてさ」
「ああ、紫苑好きだもんね」