溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
俺が襲わないと安心しきっているのだろうか?

今、俺が何を考えているのか全部こいつに話したら、冗談だと笑い飛ばすかもしれない。

そんなことを考えていたら、ポケットに入れておいたスマホがブルブルと震えた。

ポケットから取り出して画面を見れば、修也からのメール。

すぐに開いてメッセージを確認する。

【写真見たよ。楓が入院したって聞いた時は日本に帰国しようと思ったけど、今は元気そうにしていて安心した。五月下旬にそっちに行くから、食事でもしよう。楓とは別にね。修也】

その文面を見て苦笑いする。

わざわざふたりで会おうってメールして来たということは、俺に楓のことで尋問する腹なのだろう。

修也は俺と楓の間に何かあったと思っている。

彼に会うまでに、彼女との仲をどうにかしないとな。
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