溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
画面を見ると遥からのライン。

【今、どこにいる?】

遥には今夜美桜と食事をすると予め伝えてあった。

こうしてラインしてくるということは、彼の仕事も終わったのか。

もう九時半過ぎ。

【銀座。まだ友達と食べてる。今デザート】

メッセージを送ると、すぐに返事が来た。

【迎えに行くから場所教えろ】

ラインの文章まで俺様だなあ。

苦笑しながらささっと店の地図を添付して知らせると、すぐに彼が返してきた。

【二十分くらいで着く】

「ねえ、誰から?」

コーヒーを口に運びながら美桜が聞いてくる。

「ごめん。遥から。迎えに来るって」

すぐにスマホを置いて答えた。

「大事にされてるね」

美桜はニコニコ顔で言う。

「だから監視だよ」



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