溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
11、不安で眠れぬ夜
「東京じゃないみたい」
赤坂のとある場所にある並木道を車で抜け、見えて来たのは二階建ての白亜の洋館。
「あれが駐日アメリカ大使公邸〜!」
車の窓にへばりついてじっと見る。
ニュースでアメリカ大統領が来日と報じていたけど、自分がまさかその大統領主催の晩餐会に出席するなんてまだ信じられない。
門のところで身分証を見せてセキュリティチェックを受けると、遥にエスコートされて車を降りた。
時刻は午後六時四十分。
噴水のある庭園はライトアップされていてとても綺麗だ。
上空には、大統領の警備のためなのかヘリも飛んでいる。
「キョロキョロしていると迷子になるぞ」
遥がクスッと笑いながら注意すると、当然のように私の腰に手を回した。
彼の手の感触に思わずビクッとなる。
普段なら文句を言ってやるところだが、ここではそうはいかない。
公の場だ。それもとびきりの。
うーん、なんだかこういうのくすぐったい。
赤坂のとある場所にある並木道を車で抜け、見えて来たのは二階建ての白亜の洋館。
「あれが駐日アメリカ大使公邸〜!」
車の窓にへばりついてじっと見る。
ニュースでアメリカ大統領が来日と報じていたけど、自分がまさかその大統領主催の晩餐会に出席するなんてまだ信じられない。
門のところで身分証を見せてセキュリティチェックを受けると、遥にエスコートされて車を降りた。
時刻は午後六時四十分。
噴水のある庭園はライトアップされていてとても綺麗だ。
上空には、大統領の警備のためなのかヘリも飛んでいる。
「キョロキョロしていると迷子になるぞ」
遥がクスッと笑いながら注意すると、当然のように私の腰に手を回した。
彼の手の感触に思わずビクッとなる。
普段なら文句を言ってやるところだが、ここではそうはいかない。
公の場だ。それもとびきりの。
うーん、なんだかこういうのくすぐったい。