溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
その時フッと脳裏に浮かんだのは兄の言葉。
『次からはひとりで悩む前に必ず知らせること』
そうだ。
お兄ちゃんのところに行こう。
もうそれしか頭になくて玄関に置きっ放しになっていたバッグを持ってマンションを出た。
今、兄は赤坂にあるホテルに宿泊している。
今日は都内の大学で講演を行う予定らしい。
もう日は暮れているし、ホテルにいるんじゃないだろうか?
タクシーを拾ってホテルに向かった。
車窓の風景を眺め考える。
ホテルに行くのはいいが、なんてお兄ちゃんに説明しよう。
赤ちゃんのことを遥よりも先にお兄ちゃんに言ってしまうのはマズイ気がする。
赤ちゃんが出来たとしたら、それは最初に遥と身体を重ねた時だ。
自分のお腹に目をやる。
こんなにペタンコなのにここに赤ちゃんがいるかもしれないなんて……まだ信じられない。
『次からはひとりで悩む前に必ず知らせること』
そうだ。
お兄ちゃんのところに行こう。
もうそれしか頭になくて玄関に置きっ放しになっていたバッグを持ってマンションを出た。
今、兄は赤坂にあるホテルに宿泊している。
今日は都内の大学で講演を行う予定らしい。
もう日は暮れているし、ホテルにいるんじゃないだろうか?
タクシーを拾ってホテルに向かった。
車窓の風景を眺め考える。
ホテルに行くのはいいが、なんてお兄ちゃんに説明しよう。
赤ちゃんのことを遥よりも先にお兄ちゃんに言ってしまうのはマズイ気がする。
赤ちゃんが出来たとしたら、それは最初に遥と身体を重ねた時だ。
自分のお腹に目をやる。
こんなにペタンコなのにここに赤ちゃんがいるかもしれないなんて……まだ信じられない。