溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
確認のため、スティックを拾い上げる。
ピンクの線がくっきりと出ている。
説明書なんて読まなくても、その意味はわかった。
「楓は……妊娠しているのかもしれない」
それは、ある程度覚悟……いや、予想していた結果だ。
彼女を抱いた時は避妊しなかったのだから。
だが、そのことに楓は気づいていない。
自分の身体の異変に気付いて検査薬を試したのだろうか?
今朝は、食欲がない以外におかしなところはなかった。
だが、翔太のあの電話の内容からすると、午後には自分の妊娠の可能性に思い至って不安になったのかもしれない。
それで無理して明るく振る舞ったとか?
そのままスティックが放置されているということは、よほど動揺していたのだろう。
その時の楓が容易に想像できる。
ひとりで抱え込んでパニックになって……。
「俺って馬鹿だな」
ピンクの線がくっきりと出ている。
説明書なんて読まなくても、その意味はわかった。
「楓は……妊娠しているのかもしれない」
それは、ある程度覚悟……いや、予想していた結果だ。
彼女を抱いた時は避妊しなかったのだから。
だが、そのことに楓は気づいていない。
自分の身体の異変に気付いて検査薬を試したのだろうか?
今朝は、食欲がない以外におかしなところはなかった。
だが、翔太のあの電話の内容からすると、午後には自分の妊娠の可能性に思い至って不安になったのかもしれない。
それで無理して明るく振る舞ったとか?
そのままスティックが放置されているということは、よほど動揺していたのだろう。
その時の楓が容易に想像できる。
ひとりで抱え込んでパニックになって……。
「俺って馬鹿だな」