溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
身体がガクンとなって、暗い闇の渦が私を襲う。

すると、いるはずもない遥の声がした。

「楓!」

幻聴だろうか?

「は……るか?」

そう呟くのがやっとでもう目は開けられない。

「馬鹿!何やってるんだ!」

遥が私を罵る声が遠くで聞こえる。

その声に何故か安心して、そのまま意識を手放した。
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