溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
6、楽しい休日 ー 遥side
「あ〜、スッキリした」
温泉に浸かって浴衣に着替えた楓が、大浴場の出入り口から出てきた。
髪はアップにして頰はピンクに染まり、なかなか色っぽい。
今日泊まる部屋にも露天風呂がついているが、広いお風呂に入りたいという彼女の希望で大浴場へ。
確かに渓流沿いの露天風呂は景色が素晴らしく、来て正解だったかもしれない。
「機嫌は治ったか?」
出入り口近くにある椅子に座って彼女を待っていた俺は、そう声をかける。
釣り場の池に落ちて彼女のテンションは下がりっ放しだった。
おまけに車での俺の発言が気に入らなかったのか、こちらが話しかけてもずっと機嫌が悪くて……。
ホント世話が焼けるが、そこが可愛くもある。
それは、多分、楓が俺だけに見せる顔。
修也の前で不機嫌になることはまずない。
他の男の前ではどうなのだろう?
また別の顔を見せているのかもしれないな。
温泉に浸かって浴衣に着替えた楓が、大浴場の出入り口から出てきた。
髪はアップにして頰はピンクに染まり、なかなか色っぽい。
今日泊まる部屋にも露天風呂がついているが、広いお風呂に入りたいという彼女の希望で大浴場へ。
確かに渓流沿いの露天風呂は景色が素晴らしく、来て正解だったかもしれない。
「機嫌は治ったか?」
出入り口近くにある椅子に座って彼女を待っていた俺は、そう声をかける。
釣り場の池に落ちて彼女のテンションは下がりっ放しだった。
おまけに車での俺の発言が気に入らなかったのか、こちらが話しかけてもずっと機嫌が悪くて……。
ホント世話が焼けるが、そこが可愛くもある。
それは、多分、楓が俺だけに見せる顔。
修也の前で不機嫌になることはまずない。
他の男の前ではどうなのだろう?
また別の顔を見せているのかもしれないな。