溺愛本能 オオカミ御曹司の独占欲には抗えない
折り鶴を手に取って眺める。

「怖くないの?」

楓が俺の背後から恐る恐る聞いてくる。

「座敷童がくれたんだ。大事にとっておこう。俺達を守ってくれるんじゃないかな」

フッと微笑むと、ひとつを彼女の手の平に乗せ、心の中で祈った。

楓を守ってくれますようにーー。
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