わたしと専務のナイショの話
「なにかってなんですか?」
「なんでもいいから歌え」
と言われたので、視界に入った自分の靴を見ながら歌ってみた。
「赤い靴~♪」
暗い廊下にブルーになりそうな短調の曲が低く響く。
なにかの呪いが始まりそうだ、と思ったのだが、一度歌い出したものは止められない。
「履~いてた~、お、ん、な、の、子~♪」
「今すぐその口閉じないと、張っ倒すぞ、このチョコで」
いや……御堂さんが歌えって言ったんですよね、と思っているうちに、専務室の前に着いていた。
「なんでもいいから歌え」
と言われたので、視界に入った自分の靴を見ながら歌ってみた。
「赤い靴~♪」
暗い廊下にブルーになりそうな短調の曲が低く響く。
なにかの呪いが始まりそうだ、と思ったのだが、一度歌い出したものは止められない。
「履~いてた~、お、ん、な、の、子~♪」
「今すぐその口閉じないと、張っ倒すぞ、このチョコで」
いや……御堂さんが歌えって言ったんですよね、と思っているうちに、専務室の前に着いていた。