わたしと専務のナイショの話
 



 いろいろ思いわずらっていたせいか、翌朝早く、目が覚めてしまった。

 昨日、カラオケで呑んでしまったので、車を置いて帰っていた。

 バスと電車を乗り継いでいくのに、手間かかるし、ちょうどいいか、とむくりと置きて、部屋で支度していると、ドアを開けた浅子に、

「あんた、今日は早く起きな……

 どうしたのっ!?」
と驚かれる。

 いや……、ちょっと早く起きただけで、親にこれだけ驚かれるとかどうなんだろうな、私。




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