わたしと専務のナイショの話
 いや、だからですね。

 好みでないのなら、結婚しようとしないでください……とのぞみは思っていたが、京平の顔をつぶさないよう、この場では、ただ、微笑んでいることにした。

 早苗のような堂に入った微笑みにはならなかったが――。





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