世界で一番優しい嘘〜短編集〜

6月6日

きっと僕が死んだら両親は泣かないだろうな。

でも、泣いてほしいな。

僕がこの世界から消えた時、ミリヤにはイアンには泣いてほしい。

悲しい思いはさせたくないけれど、僕のために泣いてくれたら嬉しいです。

世界のみんなは僕を知らないけれど、誰か一人でも僕がここにいたことを知って欲しい。

僕も誰かに愛され、愛したことを知って欲しい。
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