キミのことが大好きだけど

「え！？家、こっちなの！？近いじゃん！」




帰り道がわからないから案内しようと教えてると、まさかの河野くんも同じ道だったらしい。




「は、初めて知った……」




「駅の近くにさ、高校あるじゃん？」




瞬の、通ってる高校だ…。




「うん。」




「あの近くに、俺ん家があるよ」




じゃあ家の距離的には近いけど、中学はぎりぎり違ったんだ…




「有本さんがこんな時間に帰ることになっても送れるな〜」




なんて言いながら鼻歌を歌ってる君に「なにそれ、」と返す。




「なんか漫画でよくあるじゃん？男の方が家と真逆の方向の女の子を送るーみたいな？」




「あーあるね」