【超短編 24】 地球に大きな穴を掘ろう
今日はとても目覚めが良かったので、きっといい所に行けるに違いないと確信していた。
見慣れた国道を抜け、たくさんの十字路を曲がり、気がつくと海に出ていた。
いつもならボリュームの捻りを右に傾けて走る車の中から眺めるのだけど、今日の私は道の端に車を止めた。
3ヶ月前まではきっと人がいっぱいだったと思われるその海に、今は誰もいなかった。
静かで強い波の音は、耳の奥のほうまで響いていた。
(もし昨日、この海を見ていたら、きっと今日の目覚めの良さの答えがすぐに見つかったのに)
そう、思った。
次の日目を覚ますとこれといって別に目覚めが良くもなかった。
おかしくて一人で笑ったが、まだ耳の奥に波の音は残っていた。
見慣れた国道を抜け、たくさんの十字路を曲がり、気がつくと海に出ていた。
いつもならボリュームの捻りを右に傾けて走る車の中から眺めるのだけど、今日の私は道の端に車を止めた。
3ヶ月前まではきっと人がいっぱいだったと思われるその海に、今は誰もいなかった。
静かで強い波の音は、耳の奥のほうまで響いていた。
(もし昨日、この海を見ていたら、きっと今日の目覚めの良さの答えがすぐに見つかったのに)
そう、思った。
次の日目を覚ますとこれといって別に目覚めが良くもなかった。
おかしくて一人で笑ったが、まだ耳の奥に波の音は残っていた。