彼の隣で乾杯を
知らなかった。
ここのプロジェクト、小林主任をリーダーに海外事業部の男性社員と営業二課から来た男性社員と私の三人が核となり、後は海自を中心にいろいろな部署から集められたメンバーだと聞いてはいたけど。
まさか集めたのがタヌキだったとは。
「神田部長がこっちのプロジェクトにも関与してるとは思わなかったわ」
「元人事部長だから顔が広いだろうって社長に頼まれたと仰ってましたよ」
そうなんだ。
このメンバーを集めたのがタヌキだとするならば納得がいく。
誰もが皆仕事が出来る。
この菊田ちゃんにしても、はじめは総務から来たこともあってこちらの仕事内容に戸惑ったみたいだけど、私が教えていくとすぐに覚えてくれて、今ではこちらがフォローしてもらってることもあるほど。
がさがさとデスクの引き出しからペンケース程の赤い箱を取り出してゴールドの包装紙に包まれたチョコレートを一粒菊田ちゃんに渡した。
「これ私の元気の素なの。褒めてもらったお礼にどうぞ」
「うっわっ!これ一粒何百円とも千円近くするって言われてるやつじゃないですか。こんな高級なもの私が頂いていいんですか?」
「もちろん」
「きゃー、これ食べてみたかったんですよねー。でも高くて手が出なくて」
「私もね、そう思ってたの。でも、ここの輸入代理店の社長さんと知り合ってちょっと安く分けてもらえるようになって。たまにお願いしているの」
ここのプロジェクト、小林主任をリーダーに海外事業部の男性社員と営業二課から来た男性社員と私の三人が核となり、後は海自を中心にいろいろな部署から集められたメンバーだと聞いてはいたけど。
まさか集めたのがタヌキだったとは。
「神田部長がこっちのプロジェクトにも関与してるとは思わなかったわ」
「元人事部長だから顔が広いだろうって社長に頼まれたと仰ってましたよ」
そうなんだ。
このメンバーを集めたのがタヌキだとするならば納得がいく。
誰もが皆仕事が出来る。
この菊田ちゃんにしても、はじめは総務から来たこともあってこちらの仕事内容に戸惑ったみたいだけど、私が教えていくとすぐに覚えてくれて、今ではこちらがフォローしてもらってることもあるほど。
がさがさとデスクの引き出しからペンケース程の赤い箱を取り出してゴールドの包装紙に包まれたチョコレートを一粒菊田ちゃんに渡した。
「これ私の元気の素なの。褒めてもらったお礼にどうぞ」
「うっわっ!これ一粒何百円とも千円近くするって言われてるやつじゃないですか。こんな高級なもの私が頂いていいんですか?」
「もちろん」
「きゃー、これ食べてみたかったんですよねー。でも高くて手が出なくて」
「私もね、そう思ってたの。でも、ここの輸入代理店の社長さんと知り合ってちょっと安く分けてもらえるようになって。たまにお願いしているの」