彼の隣で乾杯を
「失礼ですけど、佐本さんが欲しいって言ったらただでもらえるんじゃないですか?」
「うん、初めは”ただであげるのに”って言われたわ。でも、貢いでもらう理由はないし。でもこっちも安くして欲しいし。結局ほぼ原価で分けてもらってるの。その代わり、彼女の合コンの呼び出しは絶対参加」
彼女を思い出してフフッっと笑う。
「え?彼女ってその社長さんって女性なんですか?」
「そうよ、お父さまの跡を継いだ女性社長なの。自分は社長のくせに”ワタシ社長令嬢です~”なんて言って身分ごまかして合コン主催してるわ。社長って言うとひかれちゃうかお金目当てに変なのが寄ってくるからって」
「今も私お相手の方のことを勝手に男性かと思ってました・・・他人の噂なんて本当に当てにならないもんですね。反省しました。佐本さん、今後ともよろしくお願いします。私、佐本さんのもとで働けて良かったです」
「そう?」
「はい」
ニコニコとチョコレートの包みを開ける菊田ちゃんを見ながら、ストレートに発言するところが少しだけ早希に似てると思った。
「うん、初めは”ただであげるのに”って言われたわ。でも、貢いでもらう理由はないし。でもこっちも安くして欲しいし。結局ほぼ原価で分けてもらってるの。その代わり、彼女の合コンの呼び出しは絶対参加」
彼女を思い出してフフッっと笑う。
「え?彼女ってその社長さんって女性なんですか?」
「そうよ、お父さまの跡を継いだ女性社長なの。自分は社長のくせに”ワタシ社長令嬢です~”なんて言って身分ごまかして合コン主催してるわ。社長って言うとひかれちゃうかお金目当てに変なのが寄ってくるからって」
「今も私お相手の方のことを勝手に男性かと思ってました・・・他人の噂なんて本当に当てにならないもんですね。反省しました。佐本さん、今後ともよろしくお願いします。私、佐本さんのもとで働けて良かったです」
「そう?」
「はい」
ニコニコとチョコレートの包みを開ける菊田ちゃんを見ながら、ストレートに発言するところが少しだけ早希に似てると思った。