彼の隣で乾杯を
「どういうこと?」
まさか不倫?
「勝手に変な想像して逃げちゃったけど、あれ康史さんが高橋のお母さんを旦那さんと待ち合わせしてるバーに送って行っただけだったらしくて。子どもの頃からの知り合いで腕を組んでたことにも悪気があったわけじゃなかったみたいなの。勝手にやきもちやいて恥ずかしいよ」
「ええっ。何それ、まぎらわしいわ。あ、あれ?でもあの女性ってものすごく若い人じゃなかった?」
「そうなの、高橋はオバサンだって言うんだけどとんでもない。18か19才で出産したらしくて実際45才以上なはずなんだけどまだ余裕で30代に見える美しいお母さんだよ」
「お母さんだったんだ・・・」
チラッとか見なかったけど、とても若く美しい人に見えた。母親世代とはにわかに信じがたい。
THの社長は見たことないけど、高橋の見た目がいいのは血筋ってことで間違いないらしい。
「お母さんもとってもフレンドリーな方だったから心配いらないよ」
「何の心配?」
「結婚後の」
は?
「そんな話出てないから」
「いずれでるでしょ」
早希は自信満々に当然って感じの言い方をするけれど。
「それはどうかな。高橋には高橋の人生設計があって、THコーポレーションを継ぐとか継がないとかも私は聞いてないし、私も責任ある仕事してるしね」
「でも・・」言いかける早希を遮った。
「私、もしかしたらイタリア支社に転勤になるかもしれないし」
「イタリア?嘘でしょ?そんな話が出てるの?!」
まさか不倫?
「勝手に変な想像して逃げちゃったけど、あれ康史さんが高橋のお母さんを旦那さんと待ち合わせしてるバーに送って行っただけだったらしくて。子どもの頃からの知り合いで腕を組んでたことにも悪気があったわけじゃなかったみたいなの。勝手にやきもちやいて恥ずかしいよ」
「ええっ。何それ、まぎらわしいわ。あ、あれ?でもあの女性ってものすごく若い人じゃなかった?」
「そうなの、高橋はオバサンだって言うんだけどとんでもない。18か19才で出産したらしくて実際45才以上なはずなんだけどまだ余裕で30代に見える美しいお母さんだよ」
「お母さんだったんだ・・・」
チラッとか見なかったけど、とても若く美しい人に見えた。母親世代とはにわかに信じがたい。
THの社長は見たことないけど、高橋の見た目がいいのは血筋ってことで間違いないらしい。
「お母さんもとってもフレンドリーな方だったから心配いらないよ」
「何の心配?」
「結婚後の」
は?
「そんな話出てないから」
「いずれでるでしょ」
早希は自信満々に当然って感じの言い方をするけれど。
「それはどうかな。高橋には高橋の人生設計があって、THコーポレーションを継ぐとか継がないとかも私は聞いてないし、私も責任ある仕事してるしね」
「でも・・」言いかける早希を遮った。
「私、もしかしたらイタリア支社に転勤になるかもしれないし」
「イタリア?嘘でしょ?そんな話が出てるの?!」