彼の隣で乾杯を
「まだ決まったわけじゃないんでしょ?」
早希は心配そうな声を出した。
「うん、打診されたわけじゃないから。そんな話があるって聞いただけ」
かなり有力だとは言わなかった。
彼女にあまり心配をかけたくない。気持ちよく東京に戻って来てほしいから。
「由衣子は行きたいの?」
「やりがいはあるよね。でも、ね、早希、まだ決まったわけじゃないから」
「そうかもしれないけどー」
「決まったらすぐに言うからそんなに心配しないで。そんなことより、早希は早くこっちに戻って来てよ。私、ひとりで淋しいんですけど?」
「わかってるよ、こっちの準備が整い次第戻るから。・・・由衣子、転勤の件、何かあったらすぐに知らせてね」
「うん。わかってる」
転勤話は私にはどうすることもできない。
受ける、受けないの前に声がかかるのかどうかもわからないのだから。
早希は心配そうな声を出した。
「うん、打診されたわけじゃないから。そんな話があるって聞いただけ」
かなり有力だとは言わなかった。
彼女にあまり心配をかけたくない。気持ちよく東京に戻って来てほしいから。
「由衣子は行きたいの?」
「やりがいはあるよね。でも、ね、早希、まだ決まったわけじゃないから」
「そうかもしれないけどー」
「決まったらすぐに言うからそんなに心配しないで。そんなことより、早希は早くこっちに戻って来てよ。私、ひとりで淋しいんですけど?」
「わかってるよ、こっちの準備が整い次第戻るから。・・・由衣子、転勤の件、何かあったらすぐに知らせてね」
「うん。わかってる」
転勤話は私にはどうすることもできない。
受ける、受けないの前に声がかかるのかどうかもわからないのだから。