彼の隣で乾杯を
”お連れ様”だと?
イヤーな予感に思わず一歩後ずさる。
何人かの足音と共に部屋付とは別の仲居さんに連れられて姿を現したのは・・・やっぱり早希の婚約者の康史副社長だった。
折角早希と二人きりの旅行だったのにこんなとこまで追いかけてくるとは、なんて独占欲の強い男なんだと思わずジト目になってしまう。
「お待たせ。--うわっ」
早希に甘い顔を見せた副社長が後ろにいたおどろおどろしいオーラを発していた私に気づきギョッとする。
「そ、そんなイヤな顔しなくても・・・」
私の顔がそんなに怖かったのか副社長が私の視線から逃げるように後ろを向いて「おい、佐本さん怖いからはやくしろって」と誰かに声をかけた。
「すみません」
聞き覚えのある声がして、のそりと副社長の背後からもう一人身体の大きな男が室内に入ってきた。
高橋!?
何でここに。
驚いている私と対照的に私の姿を見た高橋は私の好きな上等の笑顔を見せる。
何か企んでいると気が付き、私の後ろにいる早希に向かって勢いよく振り返った。
私が声を出す前に「ごめぇーん、由衣子」とペロンと舌を出して甘えた声を早希が出した。
「ごめんじゃない。何なの、コレ。どういう事かな」
イヤーな予感に思わず一歩後ずさる。
何人かの足音と共に部屋付とは別の仲居さんに連れられて姿を現したのは・・・やっぱり早希の婚約者の康史副社長だった。
折角早希と二人きりの旅行だったのにこんなとこまで追いかけてくるとは、なんて独占欲の強い男なんだと思わずジト目になってしまう。
「お待たせ。--うわっ」
早希に甘い顔を見せた副社長が後ろにいたおどろおどろしいオーラを発していた私に気づきギョッとする。
「そ、そんなイヤな顔しなくても・・・」
私の顔がそんなに怖かったのか副社長が私の視線から逃げるように後ろを向いて「おい、佐本さん怖いからはやくしろって」と誰かに声をかけた。
「すみません」
聞き覚えのある声がして、のそりと副社長の背後からもう一人身体の大きな男が室内に入ってきた。
高橋!?
何でここに。
驚いている私と対照的に私の姿を見た高橋は私の好きな上等の笑顔を見せる。
何か企んでいると気が付き、私の後ろにいる早希に向かって勢いよく振り返った。
私が声を出す前に「ごめぇーん、由衣子」とペロンと舌を出して甘えた声を早希が出した。
「ごめんじゃない。何なの、コレ。どういう事かな」