彼の隣で乾杯を
「知らない。ただ・・・確かに最近、谷口に新しいオトコができたかなと思ったことはあった。だけど、まさか相手が康史さんだとは」
「康史さん?」
康史さんって?まさか副社長のこと?
高橋はさっきからずっと康史さんって言ってた。
「あっ。あーもういいか」
口が滑った。高橋の態度はそんな感じだ。
左の口角をきゅっと持ち上げてイタズラが見つかってしまった小学生男子みたいに困ったように笑った。
「実はさ、俺の親父の実家と会長の家が隣同士なんだ。だから親父同士は友達。それと、母親の実家もその近くにあって。だからうちの母親は社長の健斗さんの幼なじみ。
俺はガキの頃から会長の家に出入りしてて健斗社長、康史副社長の兄弟に弟みたいに可愛がってもらってたんだ」
「高橋は社長と副社長の兄弟と古くからの知り合いってこと?会長とお父さんは隣同士?」
「そう。そんな感じ」
「あれ、お父さん同士が幼なじみでお母さんと高橋は健斗社長の幼なじみ??」
母子で幼なじみって言い方ってある?
「ああ、それなー」高橋が明後日の方向を向きながら頭をかく。
「親父が近所に住んでた女子高生だったお袋に惚れて、高校卒業と同時に入籍してすぐに俺が生まれたんだ」
え?
「その時、親父が31才でお袋は18才って。その時会長は33才で健斗社長は16才だったからーーーまあいろいろ大騒ぎだったらしいよ」
年の差13才はそう問題にはならないけれど、その時にお母さんが未成年だったってことか。
情熱があればそれも素敵だと思ってしまう。
「ふうん。それで高橋。早希と副社長のことは?」
「そっちは聞いてない。俺も何も知らなかった」
「・・・そっか」
「康史さん?」
康史さんって?まさか副社長のこと?
高橋はさっきからずっと康史さんって言ってた。
「あっ。あーもういいか」
口が滑った。高橋の態度はそんな感じだ。
左の口角をきゅっと持ち上げてイタズラが見つかってしまった小学生男子みたいに困ったように笑った。
「実はさ、俺の親父の実家と会長の家が隣同士なんだ。だから親父同士は友達。それと、母親の実家もその近くにあって。だからうちの母親は社長の健斗さんの幼なじみ。
俺はガキの頃から会長の家に出入りしてて健斗社長、康史副社長の兄弟に弟みたいに可愛がってもらってたんだ」
「高橋は社長と副社長の兄弟と古くからの知り合いってこと?会長とお父さんは隣同士?」
「そう。そんな感じ」
「あれ、お父さん同士が幼なじみでお母さんと高橋は健斗社長の幼なじみ??」
母子で幼なじみって言い方ってある?
「ああ、それなー」高橋が明後日の方向を向きながら頭をかく。
「親父が近所に住んでた女子高生だったお袋に惚れて、高校卒業と同時に入籍してすぐに俺が生まれたんだ」
え?
「その時、親父が31才でお袋は18才って。その時会長は33才で健斗社長は16才だったからーーーまあいろいろ大騒ぎだったらしいよ」
年の差13才はそう問題にはならないけれど、その時にお母さんが未成年だったってことか。
情熱があればそれも素敵だと思ってしまう。
「ふうん。それで高橋。早希と副社長のことは?」
「そっちは聞いてない。俺も何も知らなかった」
「・・・そっか」