戯言
ヒクつく秘部から溢れるように出てくる愛液が、お尻の方まで垂れて落ちていくのが分かった。


ラブホテルの一室は、甘く強請るような喘ぎ声と卑猥な水音に支配されてる。


ベッドに仰向けに寝転んで膝を立てて開いた両足の間にいる彼の、舌の動きは激しさを増す。


髪に掻くように触れると吸いつかれた。


途端に体が飛び跳ねるように震えた。


諤々と震え始めた膝は、自分じゃ止められない。


両足の間から顔を離して上体を起こした彼の、濡れて光った唇に興奮する気持ちも止められない。


「――好き」

彼の方に手を伸ばし、求めるように言葉を発すると、彼はわたしの手を握って、「俺もだよ」と言ってくれる。


そして秘部に宛がった、自身の熱の塊を、わたしのナカへと挿れてくる。
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