戯言
ひと際大きな喘ぎ声が出ていった。


覆い被さるようにして体を重ねてきた彼にしがみ付き、快感を貪り始めた。


「好き――好き――好き――」

奥を突き上げられる度に出ていく愛の告白に、彼もきちんと答えてくれる。


「俺も好きだよ」

その声は、打ち付ける腰の動きの激しさが増すにつれて、切羽詰まったようなものになっていく。


この声が好き。


わたしで感じてくれてるって凄く実感出来るから、いつまでも聞いていたい。


「あっ、好き――好き――ああッ」

「悪い――もう――」

より一層激しく突き上げられて、彼よりも数秒早く絶頂を迎えた。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop